ちらしの裏的ななにか

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佐伯沙弥香について2 読みました

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舞台やが君が終わってしまった……。どうも、舞台の再演を願ってやまないんじゃです。

とても寂しいですが、舞台は終わっても今月末には生徒総会があるので、がんばって生きていきましょう。

 

さて、今回は『佐伯沙弥香について2』の感想(?)です。

佐伯沙弥香についてはもちろん、原作40話(電撃大王6月号)まで読み終えていること前提で書くので、未読の方は今すぐ読んできましょう。(活字が苦手って人もいるかもだけど、まじで読みやすいし、やが君好きならとりあえず読んどけ。後悔はしない。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『佐伯沙弥香について2』(以下:ささつ2)発売日になって速攻で電子書籍版を購入しました。

今回は高校に入ってからの佐伯沙弥香の視点ということで、やはり注目していたのは、高校一年生の頃の沙弥香と燈子。入学式で一目惚れをしてから、沙弥香はなにを思い、なにをして、燈子の隣を歩んできたのか……。舞台が高校に突入したことにより、燈子との関係性をやが君のもうひとりの主人公と言っても過言ではない、佐伯沙弥香の視点から知ることが出来る貴重なアイテムとなっていましたね。

 

原作7巻が発売したあとに、この本が出てくるの相当ずるいと思うわ。

7巻、漫画を読んでいるだけでも色々とくるものがあって、苦しいやらしんどいやら色々と思うところがあったのに、ささつ2でその沙弥香が燈子の隣でどう過ごしてきたのかが描かれているわけだもん。語彙力のないオタクである自分は佐伯沙弥香って名前を無駄に連呼することしかできなくなってしまったよね。まあこれは1巻のときもなってたし、連載や7巻読んでいるときにもなってたんだけど。(佐伯沙弥香への感情が高まりすぎると何故か名前を連呼しがちになる)

これを先に読んで、役作りした礒部花凜さんはほんとすげーよ……。

 

7巻で舞台装置としての沙弥香の役目は終えたのかなって感じはしているんだけど、やが君界で生きる一人の人間として、沙弥香には幸せになってもらいたいと思うので、このささつシリーズがここから更に続き、沙弥香の幸せな結末を見届けることができそうなのはとても嬉しいですね。

正直この2巻で終わりだと思ってたから、読んでいて、未来の話まで出てきたのはまじでびっくりしてイスからひっくり返りそうになったよね。おいおい3年になったと思ったら急に大学生になったぞ、どういうことや???って思ってるうちに終わって、あとがき読んで、次のページ開いたら3巻制作決定!!うおおおおおおお!!!って感じ。本当にありがとうございます!!!!

大学生になっても燈子や侑との関係が続いていそうなのも嬉しいよね。特に侑と友達として繋がっていそうっていうのが嬉しくてこの辺りの話もささつ3以降で出てきてくれないかな。

 

 

 大雑把な感想はこれくらいにして、(語彙力ないから大したこと言えないし、多分だけど、読んだ人はみんな似たようなこと感じてるやろ)読んでいて俺が注目したところをいくつか書き留めておこうかなって。

 

 

まず、辻褄合わせが上手いよね。読んでいて、ああ、こういうことがあったから原作のここでこうなったんだな。って思える描写がいくつか散りばめられていて、後出しだから伏線ではないけれど、上手いこと繋げるなって思った。

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この1巻の侑と燈子が出会う場面とか正にそれだよね。

告白されているところを沙弥香に見られていたっていう経験があって、そのとき沙弥香が隠れていた物陰に気を配るようになったから、気がついたんだなとかね。

 

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あと、こことかね。家で何度も練習してたんだなーって思いながら見ると、沙弥香がより可愛く見えてくる。

「いいわよ堂島くん」のところなんかの内心の焦り、侑のことを観察しているように見えて、燈子のことを見るのが怖くて視野が狭くなっていたのかーとかね(見ていたらどうなっていたんだろ……)

よくよく読んでいて思うんだけど、沙弥香って正に侑がしたかった恋をしている女の子だよね。羽根生えているでしょ、浮いてるでしょ、好きな女のことしか考えていないもんこの子。興味ないやつに至っては顔すら覚えないからな。

 

燈子に一目惚れし、燈子のことを知っていく中で、燈子の裏の部分に気づき、葛藤して、それでも燈子のことが好きだと確信し、燈子の目的の為に力を貸す。なんていい女なんだ。なのに、ぽっと出の一年生に惚れて、私利私欲のために推薦責任者を一年生に任すとか七海燈子お前ほんまそういうとこやぞ。


 

 

そんな七海燈子ですが、ささつ2読んだ人はみんなじゃんけんの下りでいろいろ思いを馳せたんじゃないでしょうか。俺もその一人なんだけど、七海燈子にとってじゃんけんって、まあ間違いなくトラウマの一つではあるだろうし、じゃんけんしたくなかっただろうなって。

ささつ2でもじゃんけんでチョキを出して、沙弥香に負けるんだけど、そこで後から出てくるのが「そっか。私は、さっきパーを出さないといけなかったんだ」

もうね、このあたりの話、胸を締め付けられる……。

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そう、あのとき姉が出していたのはパー。つまりチョキを出してしまうのは燈子の部分だから姉になるならパーを出さなきゃいけなかったと。

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ちなみにアニメだと、燈子にチョキを出すように誘導しているかの様なシーンが追加されている。ささつ2でチョキが咄嗟に出ると燈子は言っていたし、買い物とか頼まれたときとかにチョキを燈子に出させて、姉がパーを出して負けてあげるっていう流れがあったのかな?
姉の死後、じゃんけんをするのはなるべき避けてきてそうな気もするし、じゃんけんをする場面が出てきたらこの頃の癖でチョキを出しちゃうのかなーって、でも姉になるならパーを出さなきゃいけなかったと……。こういうちょっとしたところにも気を使いつつ姉になろうと生きてきたんだろうな。そして幾度となく出来の不完全さに失望してを繰り返してきのだろう。満足なんてできることなく。想像しているだけのこっちも心がしんどくなってくるわ。

 

 

 

 

 

 

  

しんどくなってきたから話変えるけど、愛果とみどりってガチなんかな??ささつ2読んでると愛果はともかく、みどりはガチっぽくね?どうなんだろ???ガチであってくれ。

ささつ2読んでて嬉しかったのはこの二人の出番がそこそこあるところなんだよね。この二人めっちゃ好き。なんていうか1年生組の癒やしは堂島くんだとすると2年制組の癒やしはこの二人だよね。7巻のおまけで二人について少しだけ掘り下げられたところもあるし、この二人の話もなにかしらでもっとやってくれないかな。まなみどについて制作心待ちにしております。スピンオフ漫画とかに良いのではないでしょうか。大学生になったらルームシェアとかしてないかなこの二人。

 

 

 

 

さて、ここまで触れずにきたんですけど、そろそろ触れておこうと思います。小5の女について。(小5の女はささつ1で出てきた水泳教室で沙弥香が出会った女の子です)

 

大学生になって出会った女の子がこの小5の女なんじゃないかってのが巷?でも騒がれていますよね。ちなみに俺も願望込み込みだけど大学で出会った女の子=小5の女派です。理由についてはあとで。

 

あと文芸部員の女の子はどうなんだろ?最初読んでいたときは、燈子を知らずに沙弥香を知っていて、この態度もしかして??ってめっちゃテンション上がったんだけど他の人たちの見解はどのような感じなんですかね?気になります。正直読んだ瞬間はこの子絶対小5の女じゃん!ってなったけど大学で出会った子が小5の女だとすると、沙弥香の反応はともかく相手の反応がなんか違うか?って気にもなってくるからずっとぐるぐる考えているんだよね。ただ、小5の女が燈子の小学校のころの同級生ってのは納得できる設定なんだよなー。燈子も昔は燈子や沙弥香の住んでいる町と同じとこに住んでて、(家の距離はありそうだから学区が違うのも納得)その町にある水泳教室で二人は出会っている訳だから。ささつ1で勉学の方も真面目にした方が良いかを聞いて、沙弥香に肯定されているから、頭のいい高校らしい遠見東高校に入学しているのも小学校のころから意識変えて勉強もちゃんとするようになってたら納得できるしね。

 

だからこっちもその可能性はあるんだよね。ただ、一見、活発そうな小5の女が文芸部に入っているってところにかなり引っかかりがあるからちょっとあれだけど。うーん、こっちは微妙な気がしてきた。

 

で、本命の大学で出会った女の子=小5の女説だけど、沙弥香と小5は同い年じゃないの?っていう疑問は、大学なんて浪人して入ってくる人なんていて、当たり前だし、沙弥香が入るような大学のレベルなら寧ろ遅れて入ってきても違和感ないし、そもそも、ささつ1の段階で同い年とは書かれていなかったはずだからここの問題はクリアしている。

沙弥香は相手のこと覚えているんじゃないか問題は相手のことじゃなくてあの強烈な体験を覚えているだけの可能性が高いかなって。そもそも小学生時代、日焼けで小麦色に焼けていた小5の女だけど大人になってもそのスタイルはまずないだろうから気づかなくても不思議ではないかなと。

 

 唐突に水泳教室に遅刻しそうになったときに通った路地裏の話が出てきたのも気になった。ささつ1で遅刻しそうになって走った描写はあったけど、路地裏を駆け抜けた話は出ていないし、水泳教室までの行き方として説明されていた文章はシンプルな道順だったのもあり、やや唐突に感じた。水泳教室の話題を出してからの、通り抜けてから、振り返る。まだあの場所で泣いているのだろうか。

この文章が水泳教室のときの話にもかかっているんじゃないかって気がしてくるしね。(深読みし過ぎか?)

他にも深読みで言うと最後に沙弥香が名前を名乗るシーンでも、思い浮かぶ、自分の名前は、いつからかすべてしっかり漢字になっている。

と、小学生の頃はひらがなでしか浮かんでいなかった名前の字が、今ではってのを強調しているんだよね。

こういうところが引っかかって大学で出会った女=小5の女説が俺の中で濃厚になってるんだよね。

 

 

 

それになにより、物語的にささつシリーズで唐突に追加されたこの小5の女をそのときだけの存在にしちゃうのもどうなんだろうってのがあるよね。

ささつシリーズをつくるにあたって、間違いなく、結末までのプロットがあると思うんだけど、最後に結ばれる女の子を用意するってなったときに、ぽっと出の大学で知り合った女の人を沙弥香の相手にするのは、(社会人編とかもある可能性もあるから大学で出会った女の子が最終的な女とは限らないし、誰かと結ばれて終わるのかもまだわからんけど)無理があるというか、読者目線で考えたときに受け入れにくいんじゃないかなっていうのがあって、その点ささつ1で最初に登場させて過去の繋がりがあるキャラクターなら読者的にも受け入れやすいかなと。(実際7巻とか読んでいるとき沙弥香を頼む小5の女とか修学旅行先で再会とかないかなってずっと考えてた)

過去に置き去りにして逃げてきた問題と今、再び向き合うっていうのも物語的の構成的にも盛り上がるだろうし。

 

そんな感じで俺の中では大学で出会った女=小5の女ってことで結論が出ている訳だけど実際のところはささつ3が出ないとわからないし、そのときのお楽しみでってことですね。

 

さて、今週末は生徒総会だけど、そこでなにか発表があるのか、アニメ2期の発表とかあるのかな?あって欲しいな。自分は生徒総会は昼も夜も参加予定なので、もしかしたら生徒総会についてもブログでなにか書くかもなので、そのときはよろしくお願いします。(メモとか取ったりしないタイプなんでレポとかは多分書けませんが…

そして生徒総会が終わって日付が変われば電撃大王の発売日!電子書籍勢なので日付が変わったらすぐ読むぞ~週末が楽しみだ!

 

 

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